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令和4年度入社式を迎えて

令和4年度入社式にあたり

 

入社おめでとうございます。

活気に満ち溢れた若い皆様をお迎えする事が出来、大変うれしく思います。

当社を代表して心から歓迎します。

皆さまとは面接でお会いしてから半年以上になりますが時間があっという間に過ぎた感じです。有意義な学生生活を過ごせたでしょうか。

世の中は2年越しのコロナ禍ですが、決して止まっているというわけではありません。

昨年後半より半導体関連に始まる様々な機器の供給の停滞は私たちも影響を受け、工期が年度を跨ぐ事も珍しくなく、社員の皆様にはお客様、メーカの調整に苦労があったと思います。加えて今後ロシア発資源髙を受け建築資材価格が急騰する模様であり建材髙が我々を取り巻く建設業界に不安の影を落としています。

厳しい環境下にあるからこそ社是に掲げる

「最高の信頼、革新の経営、人の和合」

を社員全員で実践する事が大切です。

 

暗い話が先行しましたが皆様にとって近い先輩になる直近で入社した社員の成長には目を見張るものがあります。先日見せてもらった現場も大変よくまとめていました。本人の努力とともに彼らの先輩や上司もよくサポートしている事に本当に感心しました。彼以外においても事務に配属された女性社員もしっかり責任をもってお客様とやりとりしてくれています。中途で入社した方々を含めそれぞれが当社の戦力となってくれています。

一人一人の社員の成長が会社の原動力であり今後の期待が膨らみます。

 

また外に目を向けると我々が扱うインフラ設備は全般的に老朽化問題や近年気候変動による大雨により機能不全に陥る問題を抱えています。この社会的課題に対して復旧、保全、対策を求められ、当社が活躍できる場面も多く出てくると思います。

それ以外でも世の中の変化に柔軟に対応し、ビジネスチャンスとしていきたいです。

 

ところで当社の社名にはご存じのように「いなもりきこうてん」と「店」という字が入っています。これはなぜかというと創業者の稲盛瑞穂の考えでお店にはお客様が欲しいもの、必要なものを陳列している。当社においても商品のラインナップを広げお客様の欲しい、期待に応えるものをそろえていきたいという思いでつけたと聞きます。

現在は商品だけにとどまらず、お客様の困っている事、悩んでいる事を解決する課題解決企業になり、常にお客様にアンテナを張り、課題に対応できる企業に進んでいきたいと思います。

 

皆様には教訓として中国の言葉を紹介したいと思います。

「泰山は土壌を譲らず故に高し、江河は細流を択ばず故に深し」

泰山という高い山はひとかけらの土も拒むことなく受け入れたからこそ高い山を築くことが出来た。江河という大きい川は細い支流もすべて受け入れていったからこそ深く大きい河になった。という意味だそうです。

若い皆様は本日から社会人また当社社員として活動しますが知らない事、未知な事、自分には関係ない、必要ないと思える事など出てくると思いますが

 「まずはそれを受け入れる、吸収する」

 「初めから出来ない事と思わずやってみる」

 「色々な考えの異なる人の話も聞いてみる」

そうすることで一年、二年たった時、今見ている風景より高い視点で物事を見られるようになって欲しいと思います。

 

私たちの会社は今年で創業72年となります。

先輩方の築いてくれた基盤があり72年社歴を積み上げて参りました。

様々な仕事、多くの人との出会いがありました。

本日入社するお二人を受け入れそして成長させ、私たちの会社も泰山のごとく高い頂きを目指して参りましょう。

 

令和4年4月1日  入社式にて

(株)稲盛機工店 代表取締役 稲盛一誠

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